独立・開業する方へ
「Hangout」
小室拓也さん
東武東上線
鶴ヶ島駅西口徒歩2分
店内に入ると海を感じる雰囲気で人気のカフェ♪
スペシャリティーコーヒーはもちろん
軽食や日替わりスイーツが美味しい!
人柄の良い小室オーナーとの会話も弾みます♪
Q:開業・起業・独立のきっかけは?
自分はカフェじゃなくそもそも
アパレル入りなんです。
自分はずっとサッカーをやっていて、
大学1年生の時にサッカーが
出来なくなってサッカーがなくなって、
何もなくなった。
先の人生を初めて考えるきっかけになった。
そこで自分一人で何かやりたいなと思った。
その中でアパレルをやりたいという気持ちもあった。
ぼんやりしたまま就職活動に入った。
そしてアパレルの本社に入って、
色々繋がり作ろうとリアルになった時に、
洋服だけじゃなくて衣・食・住の
ライフスタイルを提供したいと思った。
そして一番手っ取り早くできると思ったのが、
カフェとか飲食店だなと思った。
ちょうどアパレルの会社も
人事に移動になる時だった。
本当は1年間務めるはずが
半年間のあいだで繋がりはつくれた。
なのでこの人事に移動になるタイミングで辞めないと
逃げられなくなると思ったのもあり、
会社を退社した。
そこから怒涛のようにカフェのオープンに向けて
準備をはじめていった。
店舗を探しに来たのはどのタイミングですか?(藤原)
-辞めてから2か月後くらいです。
10月に辞めて12月末に伺った。
なので2ヶ月、3ヶ月後くらいです。(小室さん)
退社して2ヶ月くらいで探してたんですね。
僕も覚えているのがカフェやったことない、
コーヒーも作ったことがない、それを勉強している
というのが凄いと思いました。(藤原)
-そうです。
もともとコーヒーは好きでやるとしたらコーヒー屋。
洋服屋をやるとしてもコーヒーを飲めるスペースは
併設するつもりだった。
なのでまずそこをやっちゃおう、
後々洋服をつけちゃおうというのが最初だった。
コーヒーは家で独学で1日10杯は作っていました。(小室さん)
怪我したことがきっかけで
カフェをやろうと思ったんですね(藤原)
Q:独立しようと決めた時期から準備期間は?
怪我してから考えると大学1年生だったので、
4年間くらいはありました。
その間に色んなカフェを巡ったり、
洋服屋さんを見たり、
個人でやられてるお店を色々見に行った。
大きい所にいってもしょうがないので、
1人でやっているようなお店を
見に行った時期はすごいありました。
じゃあ大学2年生くらいからすでに色々見に行ってたんですね。(藤原)
-そうですね。
こういうのやりたいな、
こういうところかっこいいなとか
思いながらぼんやりですけど
そういう動きはしていたと思います。(小室さん)
準備期間的には3年くらいですかね?(藤原)
-そうですね。リアルなのは半年です。
本当にカフェを開業するまでは
半年です。(小室さん)
Q:物件探しにかかった期間は?
めちゃくちゃ早かったと思います。
12月27、28日くらいにもう年末なのに行って、
契約したのが1月9日だったと思うんですよね。
なので2週間かかってない。
ですよね。決断力ありましたもんね。(藤原)
-そうですね。あんまり物件がなかったっていうのもありますね。(小室さん)
ここが一番良かったですよね。(藤原)
-完全にここでした。(小室さん)
僕も色んなお客さんを見ているので、
決断力すごいと思います。
なかなか決めれない人は決めれないんですよ。
そういうのもうまくいく
秘訣なのかなと思います。
客観的に思いました。
じゃあ期間としては
めちゃめちゃ短かったですね(藤原)
-そうですね。
自分でもびっくりしました。(小室さん)
初回に来店した時にはこの物件を提案してましたもんね?(藤原)
-2.3個頂いて、年末年始で持ち帰って
年始でこの物件にしますと言ったと思います。(小室さん)
Q:必要な許認可・免許は?
食品衛生責任者くらいです。
すぐ取れますか?(藤原)
-1日で取れます。
丸1日かかっちゃうんですけど、
講習受けて夕方くらいにはもらえます。(小室さん)
費用はどのくらいだったんですか?(藤原)
-1万2,3000円だったと思います。(小室さん)
じゃあそんなにハードルは高くないんですね(藤原)
Q:自己資金は?
準備としては全部で600万くらい。
すごい少ない方だと思います。
自己資金600万集めてたんですか?(藤原)
-自己資金じゃないです。
自己資金は100何万くらいです。
大学2年生から何かやりたいというのはあったので、
ちょっとずつバイトのお金を夢貯金的な感じで
ちょっと貯めていました。
少額ですけど。(小室さん)
それで100くらい貯めといてって感じですね。
残りは融資ですね。
融資ってあれでしたっけ?(藤原)
-父親が貸金業をやっているので、
お客さんとして行きました。
Q:総資金は?
全部で600くらいですか?(藤原)
-もっとかかってないです。多分600きってます。
Q:設備や内装資金は?
内装は全部込みだと500万くらいだった。
エスプレッソマシンが一番いい値段。
何十万ってするので、グラインダーとエスプレッソマシンで
がっつりお金がかかった。
そういうの含めても500万円くらいですね。
内装も入れてですよね?(藤原)
-そうですね。
知り合いの水道屋さんとか
あまりマージンがかからないようにしたので、
そのくらいで収まった。
全部お任せで頼んじゃうと
800万円とかいくと思います。(小室さん)
内装屋さんはフルサワさんですよね?(藤原)
-そうです。予算内でできることをやってくれます。
お金を出せば出すほど豪華になっていく。
植物の量が増えたりだとかはそういうのはあります。(小室さん)
インスタから内装屋さんを発見して
っていうのが凄いと思います。
インスタのDMから連絡したんですよね?(藤原)
-そうです。そしたら電話がかかってきました。(小室さん)
そういう行動力が凄いなと僕は思っていました。
結果オシャレでいい感じですもんね(藤原)
-本当に良い感じにして頂いたので良かったです。(小室さん)
Q:運転資金は?
そこまでなくて、
本当に賃料2ヶ月分とプラスで自分1人なので、
自分が生きていけるだけの2ヶ月分のお金なので、
リアルに30万円くらいです。そんなもんです。
運転資金は結構少なめ?
一般的には6ヶ月分くらいなんですけど。(藤原)
-若くしてやった理由もそこにありますね。
いざとなったら働けばいいっていう、
若ければいけるかなという無謀なところもあった。
そこがリアルで、やりたい事が優先。
やりたいことが出来るんだったら
他にバイトをやることになっても
苦じゃないと思っていっちゃた感じです。(小室さん)
運転資金2ヶ月はかっこいいと思いますよ。(藤原)
-無知が故のそういう感じでした(笑)(小室さん)
Q:開業時うまくいったことは?
内装にこだわれたのはすごい良かった。
やっぱりInstagramでの写真映えもそうですし、
来て頂いたお客様も「かわいい」って
言って下さるのでそういうのは、
一番内装に時間をかけてよかったなと思います。
あとは心理的な所もいっぱい作っているので、
そこはうまくいったなと思っています。(小室さん)
それはなんですか?(藤原)
-入口に少し段差があるんですよ。
自分の客層が20~30代なんですけど、
そこの若い層に絞ったりしています。
高齢の方が来ちゃダメってこではないんですけど、
高さがある分来づらくなってます。
そういうのは自分のターゲット層が来てくれているので、うまくいったなと思います。(小室さん)
それは学んだんですか?(藤原)
-それはもうフルサワさんが
教えてくれたりしました。
結構心理的なところは教えてくれました。(小室さん)
他は何かあるんですか?(藤原)
-カウンターの席からソファ席を見て、
ソファ席の人よりもカウンター席に座っている人が、
ソファ席を良いと思った方が良いらしい。
正直ソファ席に座っているときは良さは分からない。
それだったらカウンターに座っている人が
ソファ席を見てこの席かっこいいなと
思わせた方がいいらしんですよ。
そうすると2回目あそこに座ろう、行こうってなる。
そういうのも大事らしい。(小室さん)
内装大事ですよね。
時代にも合ってますよねインスタ映えっていうのは。(藤原)
-そうですね。タイミング的には(小室さん)
Q:開業時失敗したことは?
空間提供がベースにあったので、
居心地のいい空間っていうのを気にしすぎた。
あんまり満席にしたくない。
今でもそれは変わってないんですけど、
特にオープン時は人がごった返す
可能性が高いじゃないですか。
広告ばらまいて。
それで満席になって最初のお客さんが
満足できないのがすごく嫌なので、
ほとんど広告はゼロなんですよ。
インスタを作ったくらい。
なのでそこはちょっと失敗したと思いました。
もうちょっと来てほしかったなというのはあります。
もっと周りに周知したりとか、
不特定多数というよりも
コアなところで声をかけたり、
自分で行ってっていううのは
もっとやっても良かったかなと思います。
スタート時の集客がちょっとゆっくりすぎたかな
っていう感じでしたか?(藤原)
-そうですね。
運良く常連さんがついてくれたりして
結果的にはどうにかなっているんですけど、
もしって考えると
ひやひやもんだったな思います。(小室さん)
もうちょっと広告をうって集客を?(藤原)
-でもやりすぎてもしょうがないですし、
塩梅が一番難しいなと思いました。(小室さん)
こういうお店で人が一杯は行っちゃうと
雰囲気全然変わっちゃいますもんね。
すごいこだわりがあったけど
今思えば怖かったなってことですね。
じゃあ広告の量ですね。(藤原)
Q:起業してから今までで一番うれしかったことは?
最近なんですけど、
常連さんの中でグループラインがあるらしいんですよ。
Hangoutの名前を取って「Hanger」。
それをきいてすっごい嬉しかったです。
まさにそういうことがやりたかった。
「Hangout」ってたまり場っていう意味もあるので、
ここで出会っていつも会いますねっていう人で、、、
めちゃくちゃうれしかった。
自分も結婚したタイミングでHangerにレストランで
お祝いしてもらったりとかしてもらったので
それが一番嬉しかったですね。
間違いなくポジティブなやつですよね。(藤原)
-入りは結婚パーティーをするってなった時に
常連さんが集まったタイミングで、
グループ作っちゃおうがきっかけです。
サプライズの準備とかでLINEのグループを
作ったと思います。(小室さん)
それはもう完全なる小室さんの人柄ですね。(藤原)
Q:一番つらかったことは?
正直あんまりなくて、、、(笑)
自分の性格の部分もあると思うんですけど、
辛かったことがそんなにないんですよね。
あるとしたら常連の学生さんが卒業して、
当分来れなくなるのが悲しい。
3月になると毎回心苦しいんですよ。
あとは会社勤めの人が「ちょっと大阪に、、、」
とか転勤であり得る。
そうすると4月に新しいお客様が
来てくれるとは思うんですけど、
ゴールが見えちゃうお客様はちょっと辛いですね。
それがまた時を経て来てくれると
めちゃくちゃ嬉しいですね!(藤原)
それはめちゃくちゃ嬉しいですね。
オープンして3年になるので、
1年目の時に来てくれたお客様が、
ちょうどこないだ来てくれた
っていうのはありました。
それは嬉しいです!(小室さん)
Q:実際やってみての感想は?
一般社会には戻れないな
っていうのは間違いなくありますね。
味をしめちゃってるところはあります。(笑)
自由度を含め、
色んなジャンルの自由度があるので、
そこを知っちゃうとだめですね。
自由ってどういうところですか?(藤原)
-例えばオープンが今日は10時、
今日は12時っていう自由とは違うんですけど、
自分の中の気持ちの部分で
自由度はすごい一番あるなと思います。(小室さん)
どこらへんで自由と感じるんですか?(藤原)
-1人で何かを決める時とか、
色んな人を介さなくていい
自分が決めたらそこがゴールなので、
そこで思ったことを自分で自由にできる。
シンプルに売り上げから自分の手取りが分かる。
そういう部分もそれ相応のもが返ってくる、
それが低かろうが高かろうが自分のやった結果が
丸々返ってくるのがとても好きで
面白いですよね。(小室さん)
全部自己責任なのが面白いですよね。
悪かろうが良かろうが全部自分の責任なんでね、
面白いですよね!(藤原)
Q:これから同業種で独立する方に向けてアドバイスは?
「やりたいことがあるならやってしまえ」
っていうのが一番です!
そのための勉強とかそのための資金集め
があるじゃないですか。
でも特に勉強の部分は無駄じゃないですけど、
実際やってから勉強した部分って
100%のうちの10%しかない気がするんですよ。
自分も独学で色々やったりとか、
自分なりに勉強したことがあったんですけど、
それって開業してから思ったうちのここしかない。
10%未満しかない気がする。
やってから気づいたことが9割以上な気がするので、
そう考えるとやってからじゃないと分からないことが
こんなにあるんだと思った。
なのでまずやらないと始まらないない。
考えている時間がもったいない
と感じちゃうのでやってしまおう!
特に小室さんは実際にかなりやってますよね。
カフェの経験がなくてやっちゃおう。
やっちゃったら勉強するしかなくなるし、
事前に半年くらいやった勉強って
実践してみると10%くらいでしか
なかったってことですよね。(藤原)
-はい。1日2日くらいで終わるようなネタでした。
たしかにコーヒーの技術は大事です。
だけどそれは自分が満足したタイミングで
オープンにしているので、
そこ以外の部分ですね。技術面じゃないところは
考えてもしょうがないかなと思います。
やってからより思います。(小室さん)
やっちゃえっていう、
行動を移しちゃえばあとから付いてくる。
やると決めれば集まってきますもんね。(藤原)
-そうなんです!
人も含めて色々集まってきますからね。(小室さん)
カフェのテクニックとかありますか?(藤原)
-お店の形態によっても違うと思うんですけど、
色んなカフェがあるじゃないですか。
コーヒーも好き嫌いがあるし、
コーヒーを求めて来てくれるお客様も
全然いるんですけど、
それよりも自分を求めて来てくれるお客さんが
どれだけ増えるかが勝負。
なので「自分磨き」ですね。
色んな会話の引き出しとかニュースでもスポーツでも
小さい子からお年寄りの子まで全員と
話を合わせられる自信があるんですよ。
そこが一番自分を気に入ってもらえる
要素なのかなと思います。
「場所が変わっても来てくれる人がいる」
ようなことです。(小室さん)
店舗情報
「Hangout」
鶴ヶ島市鶴ヶ丘69-18
090-4024-2408
10:00~20:00
日曜日定休
こちらからInstagramへ